日本でも、ペットを飼育している方の人口があっという間に増え、昔のように犬を番犬として飼育する方はかなり減ってきました。
このような状況で、ペットは家族であるという考えの方も増えましたし、獣医学の目ざましい進歩もあって、犬や猫、ペットはかなり長生きできるようになりましたので、平均寿命もとても延びたように思います。
また、飼っているペットが少しでも長生きしてくれるように、ペットの定期健診を受ける人も増えてきているようです。
そこで今回は、
- ペットの健康診断とはどんなものなのか
- ペットの健康診断にかかる費用はどれくらいか
- ペットの健康診断は本当に必要なのか
- ペットに健康診断を受けさせる場合は何歳からがベストなのか
等、ペットの健康診断について色々調べてみましたので、お伝えしたいと思います。
犬の健康診断ってどんな項目があるの?その費用も紹介
犬の健康診断といっても最近では、人間顔負けの項目を行います。
ほとんど人間の検診項目と同じと言っても過言ではありません。
犬の健康診断も、設定コースによって費用が違いますし、年齢によっても受けたほうが良い項目と必要のない項目があります。
主に、以下の項目がありますので、ひとつずつ説明していきますね。
1)体重・体長測定
まずは、体重測定や大きさを測ります。
健康診断が初めてでない場合は、前回の結果とどれくらい変わっているか、太りすぎていないか、痩せすぎでないかなど、基本データとして計測します。
2)尿・便の検査
犬は、人間のようにその場で検尿や検便をすることができません。
ですので、尿検査や検便の検査を受ける場合は、検査日に排泄したもの、もしくは前日にしたものを持参します。検便ようの糞を取るのは比較的簡単ですが、検尿が難しいですよね。
この場合、いつもわんちゃんがおしっこをするシートを、その日だけ裏側にしておいて(水をはじく側・裏面)そこにたまった尿をスポイド等で吸い取り、病院に持参する方法が簡単です。
3)血液検査
検診項目の基礎検査項目として必ず血液検査があります。
ただし、血液検査の項目によって検査価格が大幅に変わりますので、血液検査でもどれくらいのレベルのものを受けるべきなのかは獣医さんと相談しましょう。
4)レントゲン・エコー
レントゲンやエコーについては、必要な場合とそうでない場合があります。特に気になる症状が無い場合は、血液検査でわかることがほとんどですので、レントゲンやエコー検査が必要かどうかも獣医さんと相談してください。
5)心電図などの特殊検査
心電図など、特殊な検査は、心臓病などの疾患が疑われる場合や、シニアになってからでも構いません。
これも必要かどうか獣医さんと相談していただければ良いですが、特に症状が無く変化が無い場合は必要ありません。
過度な検査はわんちゃんにもストレスですので、本当に必要な検査だけを受けるようにしましょう。
健康診断の費用はどれくらいなの?
わんちゃんの健康診断の費用は、受ける病院や項目でも金額にかなりの差があります。
血液検査のみの場合は、だいたい5000円前後、1日かけて行う検査の場合は10000円~150000円ほどかかることがあります。
検査はあくまで検査です。
検査をすれば病気が治るというわけではなく、検査をして病気が潜んでいるかどうかをチェックするために行うものですので、無駄な検査はさけて本当に必要な項目だけ行うようにしましょう。
犬の健康診断はどこで受けられる?予約は必要なの?
犬の健康診断は、動物病院で受けることができます。
最近では、ほとんどの病院で実施しているので、気になる方は一度かかりつけの獣医さんに、健康診断を受診できるか確認してみましょう。
なお、健康診断は検診項目によっては1日かかることもあります。
予約必須としている動物病院がほとんどですので、いきなり行って「今検診してください」というのは難しいと思います。
緊急性のない、定期健診などはきちんと予約を行ってから行くようにしましょう。
犬の健康診断の注意点は?朝ごはんはどうする?
犬の検診については、それぞれで注意点が違ってきますので、前日や当日にどうするかを必ず医師に確認してください。
持病があり、薬を日常的に飲んでいる場合は、その薬はどうするのか、朝ご飯は抜くのかなど、医師の指示に従いましょう。
犬の健康診断は必要?しない場合はどうなるの?
そもそも犬の健康診断は必要なのでしょうか?
わんちゃんは、自分が検診を受けたほうが良いかなどは判断できませんから、これはもう飼い主さんがどうするか決めるしかありません。
しかし、犬も人間と同じように、病気に対しては早期発見の方が生存率も高くなります。
検診をする、しないは飼い主さんの自由ですが、犬は7歳を過ぎたあたりからシニアと呼ばれる老犬のステージに入ります。
このタイミングで、今まで元気だったワンちゃんも、体調を崩しやすくなったり急に体力が落ちることもありますので、健康診断を愛犬へのプレゼントとしてやってあげるのも方法です。
犬の健康診断をする場合は何歳から?タイミングや頻度について
先ほども述べました通り、犬は7歳を過ぎるとシニア期に入ります。
人間の年齢に換算すると、7歳は45歳前後であると言えます。
もちろん、人間もまだまだ働き盛りの年齢ではありますが、同時に体調に心配が出てくる年齢でもあるのです。
このタイミングで病気を発見できて、大事に至らずに済んだという方もたくさんいます。
わんちゃんも、もし今まで検診を受けたことがなく、一度受けてみたいなと思われている飼い主さんは、愛犬が7歳になった時に受診するのもいいかもしれませんね。
犬の健康診断の結果はどう判断すればいいの?
精密な健康診断の場合は、その日に結果が出ないことがあります。
また、血液検査も詳細検査の場合はその病院で行うことができず、検査機関に送って診断をしてもらうという方法を取っている病院もあります。
検査結果については、医師から詳しく説明があります。
病気の可能性がある場合は、さらに病気を確定させるための検査も必要ですし治療が必要な場合もあります。
また、数値に注意しなければならない場合は、食事や日々の生活の注意点なども指導してもらえますので、結果については自己判断をしないで医師の判断に従いましょう。
まとめ
今回は、犬の健康診断についてお伝えしました。
特に、何月に行うのが望ましいというわけではありませんが、検診結果については前回と比べるのも重要なことですので、毎年誕生日付近に行うなど、定期的に受けるのが良いのではないでしょうか?